お電話のお問い合わせ
イベントレンタル
ホーム > レンタル用品の選び方 > 冷房機器の選び方 > スポットエアコンのテスト

 選べる発電機のレタル一覧

スポットエアコンをテストしてみる

今回はスポットエアコンをテストしてみました。

テストを通しておおまかにどのくらいの台数が必用なのか検討していきたいと思います。

どのくらいの台数が必用か調べてみる

冷房を設置する際の必要冷房能力算出方法などはインターネットで調べれば色々出てくると思いますが、計算も複雑ですし、レンタルという短期間での利用の為、大まかに算出できれば良いと思います。

メーカーさん等で用途と広さなどで算出できるように表なども用意していたりするので参考にしてみるのが良いと思います。

 

今回のテストで目安にしたのはもとから設置されているエアコンの冷房能力です。

 

下記のような業務用のエアコンが設置されいてます。

 

 ・冷房能力 11,200kcal/h

 

冷房能力 kcal/h ?って思うかもしれません。

現在ではkwで表現されている為、あまり見かけないかもしれません。

少しわかりづらいのでcal/hをwになおします。

 

1kw = 860kcal/h なので、

単純に860で割り

 

 11,200kcal / 860 ≒ 13kw と出します。

 

13kwを目安とし、単純にスポットエアコンの冷房能力で割ると、

 

 13kw / 2.5kw ≒ 5台

 

5台程度は必用になると考えられます。

簡易設置型の場合、排熱等の損失も考慮するともう少し台数が欲しいところですが、電力容量的に厳しい気がします。

 

おおまかに必要台数がでたので、テストしてみたいと思います。

スポットエアコン3台でのテスト

テスト条件は3階建ての2F、北向きの引き違い窓、目の前に建物無し、内倒し窓側は建物あり日陰になります。

倉庫の一室で、常時使用している機械はない為、電灯などを除きほぼ無負荷です。

5台程度必要と記載しましたが現実的に電源の容量等の問題で厳しい為、3~2台でのテストとします。

 

日中の12時~15時

屋外の気温は34度、湿度43%

室内は気温30度、湿度54%という条件でした。

部屋の広さはおおまかに60平方メートル(18坪程度)、高さ2.7m

20A分岐回路のAとCの2回線を使用します。

 

まずは引き違い窓付近に2台をAとCの回路コンセントから電源をとり排気できるように設置します。

(緑の線がC、青の線がAになります。)

 

続いて3台目をC回路のコンセントからさらに電源をとり、内倒し窓から排気するように設置してみました。

 

まとめるとAの回路に1台、Cの回路に2台つないでいます。

 

入口のドアは開放してあり、廊下に続きます。

排気ダクトの設置についてですが、ダクトを外に出すため、もちろん窓の錠ができなくなります。

その為、使用しない時に窓を閉められるように簡易的に設置するようにします。

この時はプラダン等でふさぎ、すぐ外せるようにしています。

 

内倒し窓は塞ぐのがむずかしいのでそのまま空いた状態です。

 

Cの分岐回路は現状無負荷

Aの分岐回路は電灯と換気扇がつながっています。

電灯を点灯した際は約2.7A、換気扇も作動させると3.6A程度になります。

 

それでは3台作動させていきます。

 

約3分半位でしょうか、Cの分岐回路のブレーカーが落ちてしまいました。

その時の状態が下記になります。

同一の分岐回路内で2台の使用は無理とわかりました。

 

 

スポットエアコン2台でのテスト

2台でテストをやり直します。

 

引き違い窓側は変更せず、内倒し窓側をなくします。

 

誰もいない部屋を冷やすのも現実的ではないので、別の部屋から電源を引き白熱球で2kw消費させ、部屋の中央に配置します。

少し強引ですが、おおよそ人が10人程度いて事務機器などが作動している想定です。

 

下の図は30分程度運転させ、温度、湿度の変化があまり見られなくなった時の状態です。

2kw消費させている付近のスポットエアコン側は温度は若干上がってしまいました。

そのかわり湿度が多少落ちています。

廊下側の少し離れた場所ではスポットエアコンの風が回り込んでいる為、こちらは温度が下がってきています。

ただし廊下への扉を開放している為、湿度が上がっています。

 

ちなみにこの状態から扇風機を回したイメージが下記になります。

部屋全体の温度が平均になる為、多少温度が上がってしまいます。

スポットエアコン2台だと冷房能力が足りていないという結果が出てしまいました。

 

もう一台増やしたいところですが、この部屋の電源からはもうとることができない為、隣の部屋から供給してもらうことにします。

10m程度の電源延長コードを使用しコンセントから電源とりますが、その際に気を付ける必要があるのが電圧降下です。

 

不必要に長いケーブル、電線の細いケーブル等使用すると電圧降下を招いてしまう場合があり、機械が動作しなかったり、故障の原因になったり、思わぬ影響を及ぼしてしまいます。

なるべくであれば本体の電源コードで足りる位置のコンセントから電源をとるようにしましょう。

 

こんどは延長コードの長さの関係もあるので窓側では無く廊下に近い壁側に設置します。

換気扇が天井に着いている為、そこから排気するようにしてみます。

2kw消費させている付近は29度あたりで一定になりました。

各場所の温度はスポットエアコンの向きにもよると思いますが、2台の時と比べ、かなり時間はかかりますが部屋の全体的な温度が下がりつつあります。

テスト終了時間あたりには27度あたりで横ばいの状態となりました。

 

これ以上台数を増やすのは電力的にも難しいですし、テストは終了としました。

 

実際の使用では窓の面積や建物の構造、断熱材など、環境は多岐にわたりますので、上記のような結果は得られなかったり、それ以上の場合もあると思います。

あとは電灯を必要最低限の数だけ点灯するようにしてみたり、不必要な機械を運転停止にしたりする等、機械からの熱をおさえたりする工夫なども検討してみてください。

 

なお、今回のテストの規模以上の場合、室内全体を冷やすのはどんどん難しくなっていきます。

湿度をさげるだけでも体感温度は変わってきますし、電力の容量が許すのであれば人や作業スペースに向けて冷風を充てるような事も検討してみてください。

上の画面へ

COPYRIGHT(C) 2005 ARTRental CO., LTD. All Rights Reserved.